地歌(山田)
多くの伝統芸能が浄瑠璃や歌舞伎といった舞台とともに発展してきたなかで、純粋に音楽だけに重点をおいて、繊細で心情的な内容を表現した作品が多いのが地歌の特徴です。中棹のなかでも地歌三味線は棹や胴部分が浄瑠璃系よりもやや大きめです。流派によっては細棹よりもさらに小さい三味線を用いることもあります。糸も長唄よりも太く、駒にはおもりを埋め込んだ特別なものを使用する場合があります。地歌の撥は比較的大型で、開きの部分は約14センチにもなるため、撥先が鋭く弾力性があり、細かな技巧を施すのに適しています。長唄や義太夫といった劇場用音楽のように撥音を活かしたドラマティックな表現はほとんどみられません。byhttps://ja.bachido.com/store/shamisen-styles